子供にも優しい床屋
大人でも床屋といえば、飴というイメージがすぐに思いつく人は、子供のころからよく床屋へ行っていた人ではないでしょうか。
小さな子供でももちろん髪が伸びれば髪型を整えることになりますので、特に男の子はお父さんが髪をカットする機会に一緒に床屋へ連れて行ってもらったという体験をしていたことも多かったのではないでしょうか。
小さな年齢のころなら、単に付き添いとして床屋へ行き、お父さんが髪を整えてもらっている間は待っていたかもしれませんが、付き添いとして行くのではなく、子供自身が髪をカットして整えてもらう場合には、床屋へお客として行くことになるのです。
床屋の大きな理容椅子に子供が座ると、ぶかぶかな大人の服を着ている子供のように見えて微笑ましいものですが、子供でも床屋にとっては立派なお客様です。
どのような髪型にしてほしいかという希望を親がきちんと伝えておけば、子供のカットもきちんと仕上げてもらうことができます。
髪をカットされている間、店主と世間話をしたり、雑誌を読んだりしながら、じっと待っていることができるのが大人ですが、子供はそうはいきません。
何もなくても首をすぐに傾けてしまったり、何か物音がすれば、大きく動いてしまったりするのが子供というものです。
そのような子供に対しても、子供は動くものという前提の元で子供の動きに合わせて髪型を仕上げていくことができる技術を持っている床屋が、子供には向いています。
床屋に通い始める当初は親のヒザの上に座ったまま、髪をカットされていることもありますが、1人で座ってカットされるようになれば一人前です。
床屋に入る前は伸び放題だった髪がスッキリとカットされているのを見ると、同じ子であるのに、なんだか大人っぽくなって見えるような気がするから不思議なものです。
床屋でのカットが終わった後に、もらうことができる飴は、今でも多くの床屋のレジのところに置いてあります。
この飴を目当てに、髪が伸びてくるのを楽しみに待っている子供もまだまだいるのです。
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